市販のシャンプー剤に含まれる界面活性剤について考察してみた

こんにちは、山口県山口市後河原の美容室hacoの店長・彩人です。

コロナウイルスの影響による自粛ムードが少しずつですが緩和されてきてますね。

この時に第2波の流行が起こりやすいということなので、当店では衛生管理を今まで通り徹底して行いますので、安心してご来店ください。

ところで、皆さんはシャンプーの成分をどのくらい気にされていますか?

僕はめちゃくちゃ気になります。

早速ですが、今回は、市販のシャンプー剤に含まれるもので特に多いラウレス硫酸ナトリウム(シャンプーの洗浄成分の一つ)について考察してみました。

ラウレス硫酸ナトリウムとは?

みなさんは「ラウレス硫酸Na」について聞いたことありますか?

もし聞いたことある方は、きっとマイナスなイメージを持たれてる方も多いと思います。

聞いたことないよっていう方は一度、ググってみてください。

ものすごく悪ーく書かれていると思います。

ラウレス硫酸ナトリウムとは、シャンプー剤などに含まれる洗浄成分です。

泡立ちがよく原価が安価なことから、安い市販のシャンプー剤によく配合されています。

巷で噂される悪い話の例として、

  • タンパク変性を起こすので髪を痛める
  • 経皮毒によって癌になるリスクが増える
  • 洗浄力が強く、乾燥肌になる

などなど・・・まぁ結構デメリットが大きいですね。

僕も否定派なのでラウレス硫酸ナトリウムをボロクソ言っておりましたが、実はそんなに悪い成分でもないという話も聞いたり・・・

なので、中立な立場で自分なりに調べてみました。

先ほどの悪い話に対する肯定派の意見も参考にし、最後に僕個人の見解を発表していきます。

タンパク変性を起こし、髪を痛める?

タンパク変性とは何か簡単に説明すると、熱々のフライパンに卵を落とすと固まって冷ましても戻らないですよね。

熱によってタンパク質(例で言うたまご)が凝固してしまう現象のことをタンパク変性と言います。

髪の毛もタンパク質からできていますので、同じように起こるものと思ってください。

「ラウレス硫酸ナトリウムもタンパク変性を起こす可能性がある」というのが、ラウレス否定派の意見です。

まぁこれは確かに間違いではないです。

数年前にとある美容メーカーの工場見学に伺った時に実験をしました。

ラウレス硫酸ナトリウム原液を卵の白身に入れてかき混ぜるといった実験でしたが、見事に白くなりました。

これはラウレス硫酸ナトリウムもタンパク変性の原因になる裏付けです。

しかし、ラウレス肯定派の意見として、こういったものがありました。

「原液だとタンパク変性を起こすが、シャンプーに含まれるラウレス硫酸ナトリウムは微々たるものだから、タンパク変性を起こすほどの量は入っていない」と。

なるほど、実験で見せられたのは原液をたっぷり入れたから白く濁ったわけですね。

まぁそもそも界面活性剤を使う時点でタンパク変性のリスクに晒されるわけですから、一概にラウレスだけを攻撃するのも変な話ですよね・・・。

うーん、、、

とりあえず、シャンプー剤に含むラウレス硫酸ナトリウムによって「髪がダメージするかしないか」と言えば、「しない」ということですが・・・

少なくともタンパク変性率は数値として出ていて、アミノ酸系界面活性剤に比べてラウレス硫酸ナトリウムは変性率が高いです。

いくらタンパク変性を起こさないからといっても、数値が低いに越したことはないです。

ダメージすることはないけど、あえて選ぶ理由は無いとも取れます。

健康毛の方ならラウレスでも全然問題ないと思います。

ただ、僕なら髪の補修もしてくれるアミノ酸系界面活性剤のものか、肌に優しいベタイン系の界面活性剤のものを選びます。

経皮毒によって癌のリスクが増える?

「経皮毒」とは皮膚からの吸収によって身体に毒となる成分が体内に入っていくことで健康被害のリスクが増えることを指します。

ラウレス否定派の意見としては、「ラウレス硫酸ナトリウムは経皮毒によって癌の発症率が上がってしまう。」とのことです。

一方、ラウレス肯定派は「経皮毒は起こりえないから癌の発症率上がるというのは何の根拠もない。」という意見です。

結論から言うと、2020年現在、「ラウレス硫酸ナトリウムは経皮毒を起こさない」ということが科学的に認められているそうです。

よって、経皮毒によって癌の発症リスクとは無関係と結論づけることが言えます。

ちなみに、何故このような噂が立ったか個人的な見解で説明します。

ラウレス硫酸ナトリウムの前身である「ラウリル硫酸ナトリウム」というものがあり、これは歯磨き粉や食器用洗剤の界面活性剤として使われています。

昔はシャンプーでも使われていました。(今はほとんど使われません)

このラウリル硫酸ナトリウムはかなり洗浄力が強く、肌に負担が大きいです。

分子量も小さく、皮膚から吸収されてしまうそうで、そのリスクが問題となりました。

なので、ラウリル硫酸ナトリウムの改良版として、分子量が大きく肌に触れても問題ないものとしてラウレス硫酸ナトリウムが開発されました。

前身の印象が悪かったため、そのイメージがラウレス硫酸ナトリウムにもついてしまったんですね。

なんだかかわいそうなヤツです・・・

洗浄力が強く乾燥肌になる?

身体は皮脂のベールによってあらゆる刺激から守る、いわゆるバリアの役割を担っています。

また、皮膚表面から水分が蒸発するのを防ぎ、保湿してくれます。

ラウレス硫酸ナトリウムは洗浄力が強めなので、ラウレス硫酸ナトリウムが界面活性剤として主剤のシャンプーだと、多くの皮脂を落としてしまう可能性があります。

皮脂がなくなってしまうと、皮膚は乾燥し、刺激に弱くなるので、痒みや炎症を引き起こしたりすることもあります。

皮脂の分泌が多い方は問題ありませんが、乾燥肌の方は避けたほうがいいかもしれませんね。

(皮脂の分泌が多い理由に、隠れ乾燥肌の場合もあります。一度、美容室などで肌質診断をすることをオススメします。)

ラウレス否定派は、この強すぎる洗浄力を問題にしておりますが、肯定派は、よほど乾燥肌では無い場合は問題ないとしております。

僕は乾燥肌なのでラウレスは避けてますが、よほど肌に自信がある人でない限りは避けたほうが無難だと見ています。

まとめ

個人的見解として、ラウレス硫酸ナトリウムは悪い成分ではありませんが、シャンプーの界面活性剤としてはオススメ出来ません。

強い洗浄力がメリットになることもありますが、デメリットとなることも多いので、髪質や肌質に合わせての判断とさせて頂くのが正解です。

先ほども記述しましたが、脂性肌で健康毛の方はラウレス硫酸ナトリウムの洗浄力がメリットになりますので、使用しても問題ありません。

逆に乾燥肌の方やダメージ毛の方は、アミノ酸系界面活性剤(ココイルグルタミン酸NaやラウロイルメチルタウリンNaなど)や、ベタイン系界面活性剤(コカミドプロピルベタインやラウラミドプロピルベタインなど)の用いられたシャンプーが相性がいいです。

高価ではありますが安全性は高いですし、髪もサラサラになります。

当店ではCOTAというメーカーのシャンプーお取り扱いがありますので、そちらをお勧めさせて頂いております。

芸能人に愛用者が多く(Perfumeさんなど)、最近は有名YouTuberの方(てんちむさんなど)も使用者が増えています。

もちろんステマや案件動画ではなく、普通の私物紹介動画でよく拝見します。

もしご興味持たれましたら、遠慮なくお申し付けください。なんでもお答えいたします。

 


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